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川ごみサミットin下諏訪 湖の環境保全へ意見交換

2018年11月25日

川ごみサミット
 「川ごみサミットin下諏訪」は24日、下諏訪総合文化センターで開いた。県内外から約130人が出席し、町にとって身近な諏訪湖などを題材に、湖岸清掃や環境学習といった実体験を基に事例発表。それぞれの立場で意見交換する中で、湖の水質浄化がより進み、その環境を次代へつないでいく方策を探り合った。
 サミットは河川や湖、海の環境について考える「全国川ごみネットワーク」と町諏訪湖浄化推進連絡協議会が主催。1、2回を都内、3回を京都府内で開いたのに続き4回目で、町制施行125周年記念事業に関連して計画した。
 第1部では、下諏訪南小学校6年3組が発表した。代表児童6人が登壇し、昨年度から取り組む学校敷地内中庭の保全整備や諏訪湖でのごみ拾いなど学習の一端に触れて、湖へのポイ捨てがなくならない現状を示し、疑問を投げ掛けた。
 それを基に児童と、保全に取り組む団体や有識者でディスカッションを展開した。参加者の一人、青木悟町長は「諏訪湖の環境について考えていない人が一部にいるのも事実。そういう人に清掃に参加してもらいたい」と自発的な意識高揚に期待。湖に親しむことができるまちづくりを通じて、捨てづらい環境に近づけていく必要性も語った。
 登壇した百瀬琳さん(12)は「離れている所から諏訪湖を見るときれいだけど、近づくと汚く見える場所もある。近くで見てもきれいな諏訪湖になってほしい」と願っていた。
 第2部では地域企業や行政などが持続可能な活動をテーマに話したほか、会場には小学生による環境学習の内容をまとめた模造紙を掲示した。町湖浄連の橋詰強志会長は「諏訪湖の環境保全への意識を更に広める足掛かりになれば」と話した。
(写真は、進めてきた環境学習の内容を発表する南小児童)