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武田信玄の狼煙を再現 信濃から甲斐へリレー

2018年8月26日

狼煙リレー

 諏訪盆地の幾つかの山城跡から狼煙(のろし)がたなびき、戦国時代を思い起こすような光景が25日、再現された。「武田信玄狼煙リレー」のイベントで、諏訪地域では10回目。諏訪湖周3市町と茅野市の計9カ所で行われたほか、今回は上下伊那の2市4町8村の29カ所と塩尻市内4カ所でも同時に実施。伊那谷から諏訪盆地を経て、信玄の拠点、山梨県甲府市方面へ向けて狼煙を受け渡し、連帯感を強めた。
 諏訪地域では午前11時、初参加の下諏訪町小湯上、桜ケ城跡から始まった。岡谷市湊の小坂城跡火燈(ひとぼし)山、諏訪市内の大見山、有賀城跡、高嶋城跡地、大熊城址、桑原城址、武居城跡の順に、諏訪盆地をジグザグになって煙が上がり、最後の茅野市玉川、小泉山まで二十数分でつないだ。
 このうち、高嶋城跡では「山の手地区の歴史を語り継ぐ会」(石澤会長)や住民約30人が桜ケ丘の畑跡に集合。狼煙台は、ドラム缶の上に煙突代わりの丸めたトタン板を置いた特製で、近隣住民に配慮した。
 11時3分、岡谷市湊方面の煙が確認できると、「上がったぞ」と会員たちは身構えた。9分、ほぼ正面に位置する有賀城跡に煙が見えると、急いでまきに点火しサワラの葉を混ぜて白煙を高くたなびかせた。13分には湖南の大熊城址、18分には中洲の武居城跡の煙も確認。狼煙がつながった喜びで、参加者たちから大きな拍手がわき起こった。
 石澤会長(78)は「事前の打ち合わせで顔を合わせていて、みなさんの顔を思い浮かべながら、狼煙を上げた。つながりを感じとれた」と喜んだ。
 小泉山では、JAAドローンパイロットスクール信州の協力を得て、ドローンを山頂で飛行させ、上空から狼煙を確認した。
 狼煙リレーは武田信玄の拠点だった甲府市が開府500年を迎える2019年を目標に、下伊那から約250キロを狼煙で結ぶことを目指す。9月20日(木)午後1時からは関係団体が諏訪市博物館に集まり、地域連携連絡会議も予定する。(写真は、大熊城址へ引き継ぐため、高嶋城跡地から狼煙を上げる関係者たち)