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下諏訪の歴まちカード完成

2018年8月11日

歴まちカード
 歴史を生かしたまちづくりに取り組む都市を紹介する「歴史まちづくりカード(歴まちカード)」の下諏訪版が、完成した。町を代表する歴史・文化的な資産の一つ、御柱祭の様子がプリントされているのが特徴。町では、23日(木)から観光に関わる町内公共施設2カ所の受付窓口で配布を始め、訪れた人に魅力を発信していく。
 歴まちカードは、地域固有の資産を広くPRする国の取り組み。国土交通省関東地方整備局が中心となり、歴史的風致維持向上計画を策定した「歴まち認定都市」の関東甲信地方13都市が協力する形で作った。諏訪地方では唯一。
 カードは、ほぼ名刺大。下諏訪版には、諏訪大社下社御柱祭の山出しで曳行の最難関とされている木落しが写し出されている。直近の2016年を採用していて、柱が坂にせり出し、下り落ちそうな様子が納まっている。
 裏面には都市認定された年月日、木落しなど御柱祭にちなんだ情報をはじめ、▽諏訪大社下社秋宮▽同春宮▽伏見屋邸▽万治の石仏▽宿場街道資料館▽島木赤彦住宅—の町内歴まちスポット計6カ所、二次元コードによるウェブサイトが記されている。
 配布場所は、まち歩き観光の拠点を兼ねた「しもすわ今昔館おいでや」と、地域の祭りを体感することができる「おんばしら館よいさ」。おいでやは午前9時半〜午後4時半、よいさは午前9時〜午後5時(共に定休日なし)。
 町は2009年3月に全国7番目に都市認定された。現在、10カ年の歴史的風致維持向上計画に基づき、道路の美装化、高札場広場の復元、高木津島公園の整備などに着手し、積極的に歴史まちづくりの事業を進めている。
 町建設水道課では「歴史的なまちづくりについて知ってほしい。カードの配布を通じて下諏訪を訪れる観光客が増えれば」と期待している。県内ではほかに、松本市、長野市、千曲市、東御市が都市認定されている。問い合わせは同課(電27・1111)へ。
(写真は、完成した下諏訪版の歴まちカード)