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「大相撲諏訪湖場所」満員御礼 下諏訪町で夏巡業

2018年8月7日

諏訪湖場所
 大相撲の夏巡業「諏訪湖場所」は6日、下諏訪町赤砂崎公園で開いた。白鵬関、鶴竜関、稀勢の里関の3横綱をはじめ、角界を代表する力士が土俵入り。園内の多目的グラウンドに設けられた屋外土俵で代わる代わる迫力のある取組を見せ、県内外からファン約3900人が訪れ大入り満員となり、声援を送った。
 諏訪湖場所は、下諏訪商工会議所を中心とした諏訪6市町村の関係者でつくる実行委員会が主催し、市民新聞グループ(7紙)など後援。屋外での開催にこだわり準備を進め、諏訪地方で17年ぶりの地方巡業となった。
 巡業は力士の公開稽古から始まり、幕下の取組、諏訪市出身力士が出場した三段目決勝5人抜きがあった。午後は巡業ならではの初っ切り、相撲甚句などに続き、十両、幕内、三役、横綱の順で白熱した取組を見せて、会場を沸かせた。
 名古屋場所で優勝した上松町出身の関脇御嶽海関が現れると、会場は沸き返った。御嶽海関は大関豪栄道関と対戦し、「負けるな」「頑張れ」など会場からの多くの声援を力にして負かした。
 町内の女性(78)は「諏訪湖場所を楽しみにしていた。いつもはテレビなので、こんなに近くで関取を見ることができて良かった。本当に体が大きくて驚いた」と話していた。
 訪れた人たちは、支度部屋や花道付近で目当ての力士にサインを求めたり、写真に一緒に納まったりもしていた。
 諏訪湖場所は屋外での開催と力士の民泊を特徴に実施した。勧進元で荒汐部屋後援会会長の藤井大吾さん(58)は「古き良き時代の巡業に思いを巡らせて計画を立てた。諏訪ならではの、諏訪でしかできない手作りの巡業になった」と話した。
(写真は、豪栄道関と白熱の取組を見せた御嶽海関)