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第20回塩嶺王城パークラインハーフマラソン

2018年5月28日

HP塩嶺王城ハーフマラソンA用① のコピー
第20回大会
輝く緑を駆け抜けて

 第20回塩嶺王城パークラインハーフマラソン大会=塩嶺王城観光開発協議会主催、市民新聞グループ(7紙)など共催=が27日、岡谷市の鳥居平やまびこ公園を発着点に行われた。481人が参加し、完走や記録更新を目指して岡谷、塩尻、辰野2市1町の新緑まばゆい山岳コースを駆け抜けた。
 アルプスや八ケ岳、諏訪湖などの絶景を堪能できる10マイルマラソンとして始まり、ハーフに変更して6年目。標高千メートル以上、高低差約300メートルというコースのハードさを「鉄人志向」とPRし、県内外から大勢のランナー参加が定着した。
 開会式で大会長の今井竜五岡谷市長は「コースはきついが自分のペースで完走を目指し、景色も楽しんで」とあいさつ。神明小学校6年の林優希君が「最後まで楽しく元気に走ります」と選手宣誓した。
 準備運動の後、ハーフマラソンの選手から号砲を合図に一斉にスタート。パークラインを通り、信州塩尻農業公園チロルの森、辰野町しだれ栗森林公園を経由して戻る21・0975キロに挑んだ。
 好天でレース中は気温が24度まで上がり、選手たちは汗を拭いながら力走。給水所や沿道からの応援を受けて難コースを走り切った。完走後は信州豊南短大の学生ボランティアが配るバナナとスポーツドリンクが用意され、疲れた体を癒した。
 
○…ハーフマラソンの総合優勝は男子30歳未満の部の金澤拓則さん(27)=諏訪市中洲下金子、諏訪市陸協、諏訪市役所職員=。タイムは1時間13分59秒。一昨年の大会に続き2度目の勝利で「最後の最後に先輩が背中を押してくれた感じ。昨年が3位だったので素直にうれしい」と喜んだ。
 女子は30・40歳代部門の篠田絵美さん(43)=伊那市美原=が1時間33分12秒で昨年に続く総合2連覇を果たし、「とにかく走るのが好きで、時間があればいつも走り込んでいたので自信があった。3連覇を狙いたい」と貫禄を見せた。
 
○…開会式後は、20回記念の特別招待選手に招いた藤原新さん(2012年ロンドン五輪男子マラソン日本代表)によるランニング教室があった。屈伸やウオーミングアップをしながら「坂道が多いのでペース配分が大切。脚力はあまり使わず、胸から前に進む体重移動に足が追い付いていく感覚で走って」とアドバイスした。
 一般ハーフに交ざって走り、ゴール後は「確かに厳しいコースだったが、ハードさも魅力の一つ。楽しく走れた」と感想。
 表彰式では各部門上位に賞状やトロフィーを手渡し、陸上ファン、マラソンファンから記念撮影やサインをねだられると快く応じていた。
 
 写真=スタートして緩い傾斜のコースを駆け上がる選手たち