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不戦への誓い一冊に

2018年5月16日

不戦を誓う本発刊コピー

不戦への誓い一冊に
  寄せられた随筆や詩など収録
   「戦争はいやだ、平和を守ろう会」
 
 戦争はいやだ、平和を守ろう会(飯田悦司会長)は、戦争体験や平和の尊さを伝える随筆や詩など103編をまとめた詩文集「不戦を誓う百人のことば」(A5判、265ページ)を作った。2千部作り、1部2千円(税込み)。書店販売はせずに20日(日)から希望者に販売する。
  同会は2004年に発足し、諏訪市を中心に800人ほどの会員が所属する。書籍は07年の手記、10年の短歌集に続く3冊目で、主に諏訪地域の人から寄せられた詩、短歌、俳句、随筆を収録。巻末には、同会の活動の軌跡を記した「15年のあしあと」も加えた。
 会員8人で編集委員会(山田皓一委員長)をつくり、昨年4月から9月まで投稿を募った。戦時中の体験を語れる人が年々減少する中での編集作業だったが、残された手紙や手記を基に投稿に応じた遺族もいたという。編集委員の一人は「不安もあったが、原稿が届くたびに励まされた」。最終的に県内外の85人から、不戦や平和への願いをつづった作品が集まった。
 07年発刊の手記では9割が戦争体験だったが、今回は5割ほどに減少。平和への願いをテーマにした作品が次いで多く、原発や憲法を扱った作品もあった。70、80歳代の投稿者が約8割を占める一方で、20歳代からの投稿もあったという。
 編集委員のメンバーが15日に市役所で会見を開き、完成を報告した。飯田会長(92)は「できるだけ多くの人に読んでもらって、戦争を知り、平和の尊さを学んでもらいたい。詩文集が平和への一つの糧となることを願う」と話した。
 同会は20日午後2時から、出版記念会をRAKO華乃井ホテルで開く。参加費2千円。誰でも参加でき、本の購入もできる。
 問い合わせは、事務局の栗田勝さん(電090・1868・0074)へ。
 
 写真=本を手にする飯田会長