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「諏訪湖かわまちづくり計画」伝達式

2018年3月30日

諏訪湖かわまちづくり登録伝達・笠原 のコピー
「諏訪湖かわまちづくり計画」伝達式
  地域の宝魅力向上へ弾み
   県、岡谷、諏訪、下諏訪が共同
   
 諏訪湖かわまちづくり計画」が国土交通省の支援制度に登録され、28日夕、諏訪市役所で登録証の伝達式があった。2市1町は今後、諏訪湖の河川管理者の県の理解と協力を受け、湖や河川を生かした地域活性化策を進める。河川とまちが融合した空間づくりを目指す国の制度で、県内での登録は同計画が初めて。登録により、自治体や民間が水辺を整備したりイベントを企画したりする際に、県の許可や協力が得やすくなるという。
 計画には、各市町がそれぞれの地域特性を生かした事業を盛り込んだ。岡谷市は、ベンチ設置やサイクリング利用者向けの公園の整備を計画。諏訪市は水辺カフェの設置や、カヌーの利用活性化に向けた整備を目指す。下諏訪町は、災害時に舟で人員や物資を輸送できる防災機能付きの漕艇庫を整備するほか、東京五輪のボート競技の事前合宿誘致も想定する。
 県は、各市町に砂浜を造成し、より親水性の高い湖岸を目指す。各市町は新年度に設計などに着手し、2019〜22年度に具体的な整備を行う方針。国は「登録地域の整備を、社会資本整備交付金などで重点的に推進する」としている。
 伝達式では、同省関東地方整備局の小林稔河川部長が、各市町の首長に登録証を手渡した。岡谷市の今井竜五市長は「岡谷の特色ある自然を生かし、湖周全体の活性化を目指したい」、諏訪市の金子ゆかり市長は「我々の宝の魅力アップに、大きな後押しとなる」、下諏訪町の青木悟町長は「事前合宿の周知に向けたタイムリミットを意識し、整備を進めたい」とそれぞれ述べた。
 
 
 登録証を掲げる各市町の首長ら(左から小林河川部長、今井市長、金子市長、青木町長)