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上野大根たくわん箱詰め

2018年2月28日

HP上野大根漬け箱詰め⑧180227 
上野大根たくあん箱詰め
 「春の味」もうすぐ 
 
 
 信州伝統野菜、上野大根「諏訪湖姫」のたくあん漬けの箱詰め作業が、2月27日から始まった。豊田上野の加工所では、上野大根加工組合(笠原正夫組合長、9軒11人)の組合員が、丹念に管理した漬け大根を箱に入れ、出荷の喜びをかみしめた。1日(木)にも箱詰めを行い、初旬には予約家庭に「春の味」が届けられる。4日(日)午前9時からは、加工所でも引き渡す。
 昨秋収穫した大根は、1週間程度の天日干し後、米ぬか、塩と風味付けのナスの葉、柿の皮などを入れて11月下旬に漬け、熟成させてきた。近年は、組合員の高齢化などで生産量自体が減少傾向にある。今季も2万本を目標にしたが、前季並みの約1万5千本の確保がやっとだった。Sサイズ(長さ17〜19センチ)約6割、Mサイズ(19〜23センチ)約4割の比率で漬け込まれた。
 箱詰め作業は10人余が当たり、おけの中でぬか床に包まれた大根を取り出しては、1箱に20本をぬかと一緒に入れた。笠原組合長(67)は「乾燥がうまくいき、いつも通りの味とパリパリ感がある漬物に仕上がった」と太鼓判を押した。
 販売は予約のみ。約8割は1日に引き渡すJA信州諏訪への出荷、郵送が占める。加工所での引き渡し分の予約は170箱あり、午後3時まで。「諏訪湖姫」を氷砂糖、酢、しょうゆで漬けた「和っこ漬」や組合員たちが加工したほかの漬物、豆類などの販売もあり、こちらは予約がなくても購入できる。
 これとは別に、ザゼンソウ祭りや高島城祭用に約千本を角たるに漬け込んでいて、イベント近くまで寝かせる。