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ともしびが里山照らす 辰野町沢底のアイスキャンドル

2018年1月22日

アイスキャンドルHP
 「アイスキャンドル〝千のともしび〟in沢底」(町公民館沢底、鴻ノ田両分館主催)が20日夜、入村の道祖神周辺を主会場に開かれた。寒さの緩みでアイスキャンドルの結氷が進まず、竹灯籠で補った。趣の異なる2種類の光が、一帯を幻想的な雰囲気に包み込んだ。2日間の予定だったが、21日は中止した。
 例年同様に分館役員らが1週間前からアイスキャンドル作りに取り組んだが、厳冬の時期らしくない陽気が続いたため、完成したのはわずか50個ほど。この日竹灯籠を約200個作り、道祖神周辺の斜面にアイスキャンドルとともに並べた。
 約30人が集まった開幕式で、沢底分館長の花岡整さん(48)は「暖かさで思うようにはならなかったが、何とか用意できた。竹は和の感じでまたいい。普段とは違う雰囲気を楽しんで」とあいさつ。子どもたちが一つ一つ火をともしていくと、真っ暗な中に優しい光の帯が浮かび上がり、アマチュアカメラマンらが熱心に写真に収めた。
 4年の花岡穂月さん(10)=沢底=は「毎年楽しみにしている。透明の氷ときれいな竹で、とってもいい」と笑顔だった。
 例年各家庭でもアイスキャンドルを作って庭先や小路などに置いているが、ことしはガラスやプラスチックの容器で代用するなど工夫も見られた。
 イベントは冬の夜を演出し、地域活性化につなげたいと、2002年から始め、17回目。
(写真は、アイスキャンドルに光をともす子どもたち。竹灯籠との競演で幻想的な雰囲気を醸し出した)