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SUWAプレミアム新作動画でPR 「謎の国—」と連携効果に期待

2017年11月9日

SUWAプレミアム新作動画

 諏訪市産業連携推進室は、諏訪のものづくりブランド「SUWAプレミアム」のプロモーション動画の新作を製作した。諏訪の観光地としての魅力を「謎」に置き換えてPRする、諏訪地方観光連盟のブランド「諏訪の国」のキャンペーン「謎の国、諏訪の国」とも連携。諏訪エリア観光特使を務める同市出身のお笑い芸人「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さんが、諏訪のものづくり技術から誕生した逸品に迫る内容で、8日から動画共有サイト「ユーチューブ」で配信を始めた。

 動画は、SUWAプレミアムの知名度アップと諏訪の技術のPRを目的に、国の交付金を活用して製作。藤森さんをストーリーテラーに、諏訪の個性をユニークな切り口で際立たせる「諏訪の国」とタイアップすることで、より訴求力のある内容を目指した。同連盟によると、観光以外の分野に「諏訪の国」を活用するのは、今回が初という。
 動画は1分ほどで、3本を製作。今回はプレミアムの登録製品のうち、▽金属加工と研磨の技術が光る合金製の酒器▽諏訪の光学技術が生んだ単眼鏡▽切削技術と筆文化を融合させた毛筆ペン—の三つについて、各製品の特徴と魅力をシンプルにまとめた。動画のテイストは、同連盟が昨年度製作した4K(高精細)動画の神秘的な世界観とも連動。プレミアムのブランドコンセプト、「澄み切った繊細さ」が伝わるよう工夫した。
 8日、藤森さんが東京都新宿区の吉本興業東京本部で動画を初披露。3人の芸人仲間を会場に呼び込むと、「恋に悩む芸人に一流のブランドを知ってもらい、見極める力を養ってほしい」との切り口で、動画と製品の実物を紹介した。
 タキシード姿でストーリーテラーに扮(ふん)する藤森さんの語り口調に、当初は笑っていた芸人仲間たち。だが、実際の製品を手に取ると、酒器の鏡面仕上げに「金属が鏡のよう」と興味を示したり、単眼鏡をのぞき込んで「ピントを合わせなくてもくっきり見える」と驚いたりした。日頃から筆ペンを使う機会が多いというピン芸人「おばたのお兄さん」は、毛筆ペンで「諏訪の国」と書いて見せ、「持ちやすくて細い字も書きやすい」と絶賛。藤森さんも「年賀状を書くこれからの時期にぴったり」と売り込んだ。
 動画は両ブランドのホームページから見られる。藤森さんは「諏訪の国は『精密の国』でもある。こうした魅力をばんばん伝えていきたい」と話していた。

(写真は、SUWAプレミアムの新作動画の披露に合わせ、同ブランドの製品を芸人仲間に紹介する藤森さん㊧)