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湖上にともしび 岡谷花火まつり・一千灯とうろう流し

2017年8月17日

HPとうろう流し
 岡谷市の送り盆の風物詩として親しまれる「一千灯とうろう流し」(岡谷市民新聞社主催)と、「花火まつり」(市、岡谷商工会議所、岡谷市民新聞社主催)が16日、釜口水門近くの諏訪湖で行われた。大勢の市民らが湖上に揺れる明かりで先祖を見送り、夜空の花火を見ながら行く夏を惜しんだ。
 とうろう流しは戦後間もない1951年に始まり、67回目。市内の一般家庭や企業を中心に、諏訪、上伊那地方のほか県内外から1058個が寄進された。花火まつりは「シルクと花」をテーマに13プログラムを用意。約1600発を打ち上げた。
 主催者を代表して、岡谷市民新聞社の薩摩建社長は「多くの皆さまの協力で開催できることに感謝。み霊の安らかなることを一緒に祈り、お送りしたい」とあいさつ。今井竜五市長や岡谷商議所の林新一郎会頭らも祝辞を寄せた。
 下浜側の湖畔公園に設けた祭壇では「流灯(るとう)の式」があり、市内14カ寺の住職の厳かな読経に合わせ、湖上の6隻から灯籠を浮かべた。花火は先祖への献花とする「感謝の菊花」に続き、流れる絹と小菊を表現したスターマインを打ち上げた。扇子やチョウの舞をイメージした新作なども夜空を染めた。
(写真は、打ち上げられた花火と湖面に揺れる灯籠)