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東松島市の小中高生訪れ「BOUSAI交流 in SUWA」

2017年8月11日

BOUSAIミライ交流
 東日本大震災被災地の宮城県東松島市の小中高生が諏訪市を訪れる「BOUSAIミライ交流 in SUWA」が、きょう11日までの3日間行われている。10日は避難所運営マニュアル作成ワークショップ(WS)を諏訪市文化センターで開催。両市の児童生徒ら約100人が参加し、避難所で求められることや、自分にできる支援を考えた。
 諏訪市は、震災半年後に東北の被災者が市を訪れるリフレッシュツアー、2013年に諏訪市の小中高生が被災地を訪問する「虹のかけ橋プロジェクト」を開始。昨年から1年ごと両市を交互で訪れており、昨年は諏訪市の小中高生32人が東松島市などの被災地へ行った。
 この日は、石巻西高校の元校長で東北大学特任教授の齋藤幸男さんを講師に行った。初めに、同校での避難所運営の実際について講演。WSでは両市混合の12班に分かれ、トイレや飲料水の衛生管理や支援物資の分配、避難者にどうやってルールを守ってもらうか—など事例ごとに意見交換、発表をした。
 多くの児童生徒たちが、避難所内でそれぞれの係が横につながっている図を描いた。齋藤さんは「震災直後は集まった人が横につながり『共助』することが大事。子どもの力を借りてほしい。必要とされてうれしいのは大人だけじゃない」と呼び掛けた。
 城北小5年の男子児童(10)は「避難所運営は、想像以上に大変だと思った。社会はみんなで共生している。自分のことより、ほかの人のことを考えたい」。東松島高1年の男子生徒(16)は「改めて避難所運営の大切さを感じた。学んだことを何かの機会に広げていきたい」と話していた。
 東松山市の訪問団は9日に豊田小学校で防災学習会を行い、10日はWS後、霧ケ峰高原散策を行った。きょう11日は蓼の海でルアー釣り体験を予定する。
 
(写真は、班ごとに考えを模造紙にまとめて発表した様子)