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「盆休みをもう1日」役員宅封鎖の伝統行事

2017年8月18日

HP用盆正月170817
 南箕輪村田畑区で16日夜から17日朝にかけ、地区の役員宅を封鎖して盆休みの1日延長を求める伝統行事「盆正月」があった。区内の若者が区役員宅の玄関先に物置にあったコンテナなどを引っ張り出して封鎖。要求通り、休みを取り付けた。
 盆休みで遊び疲れた農家の若者たちが「もう1日休みがほしい」と要求したのが始まりとされ、同区では江戸時代末ごろから行われていたという。以前は青年会の担当だったが、現在は小学校のPTAや保護者有志でつくる「伝統行事を守る会」が受け継いでいる。
 ことしは区長ら区役員宅4軒と公民館が標的に。区長の玄関前にはコンテナや流し台、バケツ、ほうきなどがびっしりと積まれ、工具や石灰で書いた「お正月」の文字も。庭の植木にほうきなどを挿した遊び心いっぱいの光景も見られた。
 17日朝、裏口から出てきた区長(68)は「きれいに飾ってある。片付けには半日かかりそう」と苦笑い。ほかの役員に連絡し、休みの延長を約束した。通り掛かった区民も、盆明けならではの光景に「たくさん積み上がったね」と目を細めていた。
 ことしは消防団員や子どもたちを含めた約30人で作業。守る会の会長(45)は「消防団の皆さんの力を借り、子どもの発想も交ざって楽しくできた。大人も童心に帰れる伝統行事。子どもたちにとって、夏のふるさとの思い出になるとうれしい」と話していた。
(写真は、玄関前をがっちりと固められた区長宅)