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下社で宝殿完成祝い葺合祭

2016年5月13日

投げ餅1

 あす14日(土)から開幕する諏訪大社御柱祭下社里曳きを前に12日、下社宝殿の葺合祭(ふきあえさい=しゅん工祭)が下諏訪町の春宮、秋宮で行われ、宝殿の完成を厳かに祝う神事と神楽殿からの投げ餅に、平日にもかかわらず大勢の地元住民が詰め掛けた。
 葺合祭は午前中に春宮、午後は秋宮の、それぞれ建て替えられた西宝殿前の斎庭(ゆにわ)で行われた。
 春宮では、北島和孝宮司をはじめとする諏訪大社神職、大総代、町内各区長、青木悟町長ら約40人が参列。雅楽が奏でられるなか、祝詞奏上、玉串奉てんなどが厳かに執り行われ、氏子らが幣拝殿前から神事の様子を見守った。
 続いて参列者が神楽殿回廊から祝いの投げ餅を行い、氏子や居合わせた観光客らが「こっち、こっち」などと手を伸ばしてうれしそうに餅を拾い集めた。直径20センチ弱、長さ50センチほどの円筒形の俵に入れられた紅白餅は、この日の朝に各区ごと長持などでお宮まで運搬。餅と一緒に空になった福俵も投げられ、運よく手にした人は「これが目当てできました」と満面の笑みを見せ、大切そうに抱えて持ち帰った。
 御霊代(みたましろ)を東宝殿から西宝殿に移す遷座祭は、きょう13日午後8時から春宮で行われる。
(写真は、にぎやかに行われた祝いの投げ餅)