NEWS

上社本宮でも御柱休め

2016年4月24日

本宮御柱やすめ

 諏訪大社上社御柱祭の里曳きを前に、本宮の古御柱を倒す御柱休めが23日に行われた。慣例で奉仕する諏訪市中洲中金子区の氏子たちが役目を終えた御神木を引き倒し、本宮一の柱のみ同日夕に八立神社まで地車で曳行。24日は本宮二、三、四の柱を曳いた。
 同区の氏子たちでつくる古御柱祭祭典委員会が主体となって行う。この日は同区の氏子、こども木やりなど中金子から300人ほどが参加。午前7時に八立神社に集合して安全祈願、本宮へ移動して再び安全祈願とスコップ、つるはしなど道具類の修ばつを行い、作業に入った。
 本宮一の柱は多くの観光客が見守るなか、手作業で深さ2.5メートルほど根元を掘り、ゆっくり慎重に引き倒した。倒す前には氏子が柱の上に乗り「7年間ありがとうございました」の横断幕を垂れ、「八立氏子でお願いだ」などの木やりに合わせて「よいさ!」。午後3時過ぎに完全に横たえた。地車に乗せた後は、区民協力一致で約2キロ離れた八立神社に曳き付けた。
 6月の御柱休めの儀を経て「普通の木」になる本宮の4本は、八立神社に一任される。前宮の4本は、地元茅野宮川安国寺や中洲神宮寺などに払い下げとなる。
(写真は、ゆっくり慎重に引き倒された本宮一の御神木)